家族やパートナーが眠っている途中で苦しそうな声を出していたり、表情がつらそうに見えたりすると、「起こした方がいいのかな」「このまま見ていて大丈夫かな」と迷ってしまいますよね。
特に、夜中に突然うなされている姿を見ると、こちらまで不安になってしまうものです。
ただ、うなされている人を見たときは、いきなり大きな声で起こすよりも、まず落ち着いて状況を見ることが大切です。
大事なのは、「すぐに起こすこと」ではなく、「本人が安全に眠れているか」「驚かせずに安心させられるか」を考えることなんです。
うなされている人を見たとき、最初にしたいこと

慌てて起こす前に、まずは周りの安全を確認する
うなされている人を見ると、つい反射的に「大丈夫?」と強く声をかけたくなりますよね。
でも、眠っている途中の人は、意識がぼんやりしていることもあります。急に大きな声をかけられたり、体を強く揺すられたりすると、かえって驚いてしまうことがあるんです。
まずは、本人の周りが大丈夫かを静かに確認しましょう。
ベッドの端に寄りすぎていないか、手足が机や壁にぶつかりそうではないか、近くに落ちると危ない物がないかを見るだけでも、かなり安心できます。
たとえば、枕元にスマホやメガネ、飲み物の入ったコップなどがある場合は、起こさないようにそっと少し離しておくとよいですよ。
うなされている本人を急に動かすよりも、まずは周りの環境を整える方が、やさしい対応になりやすいんです。
声や動きの様子を落ち着いて見る
次に見たいのは、本人の声や体の動きです。
少し寝言を言っているだけなのか、苦しそうに何度も声を出しているのか、手足の動きが大きいのかによって、対応の仕方は変わってきます。
たとえば、短い寝言のような声だけで、体は落ち着いている場合は、無理に起こさず見守ってもよい場面が多いです。
一方で、何度も強く声を出していたり、手足を大きく動かしてぶつかりそうだったりする場合は、近くで落ち着いた声をかける方が安心です。
このとき大切なのは、こちらが慌てないことです。
見ている側が焦ってしまうと、声のトーンや動きも大きくなりやすいですよね。まずは深呼吸をして、「今は安全を確認する時間」と思って対応すると、落ち着きやすくなりますよ。
本人がぶつかりそうな物はそっと遠ざける
うなされている人が寝返りを大きく打っていたり、手足を動かしていたりする場合は、近くにある物をそっと遠ざけておきましょう。
たとえば、ベッドサイドの小物、角のある家具、床に置いた荷物などは、寝ぼけた動きでぶつかってしまうことがあります。
本人を無理に動かすのではなく、周りにある物を避ける方が、驚かせにくく安全です。
もし布団が乱れて顔にかかっているようなら、静かに整えてあげるのもよいですね。ただし、急に顔や体に触れるとびっくりすることがあるので、触れるときはゆっくりが基本です。
「起こすかどうか」を考える前に、まずは「安全に眠れる状態を作る」。これが、うなされている人を見たときの最初のポイントです。
起こす?見守る?迷ったときの考え方

うなされている人への対応で一番迷うのが、「起こした方がいいのか、このまま見守った方がいいのか」というところですよね。
やさしさで起こしたつもりでも、本人が驚いてしまうこともありますし、逆に見守っていたら「起こしてあげた方がよかったのかな」と不安になることもあると思います。
基本的には、本人が安全な状態で、声や動きが落ち着いているなら、無理に起こさず見守る選択もあります。
ただし、転びそう、ぶつかりそう、強く怖がっているように見えるなど、心配な様子があるときは、驚かせないようにそっと声をかける方が安心です。
そっと声をかけた方がよい場面
そっと声をかけた方がよいのは、本人が苦しそうな声を何度も出しているときや、体を大きく動かしているときです。
また、ベッドの端に寄って落ちそうなとき、近くの物に手足が当たりそうなときも、ただ見守るより、静かに声をかけて様子を整える方がよいでしょう。
声をかけるときは、「大丈夫だよ」「ここにいるよ」「ゆっくりしてね」など、短くて安心できる言葉がおすすめです。
長く説明する必要はありません。眠っている途中の人は、はっきり理解できないこともあるため、短い言葉の方が届きやすいんです。
また、急に顔を近づけたり、大きな声で名前を呼んだりするよりも、少し距離をとって、落ち着いた声で呼びかける方が安心です。
無理に起こさず見守りたい場面
少し寝言を言っているだけ、表情が一時的に険しくなっているだけ、体の動きが落ち着いている場合は、無理に起こさず見守ってもよいことがあります。
眠っている人は、夢を見たり、日中の出来事を整理したりしていることもあります。ほんの短い時間うなされているように見えても、そのまま自然に落ち着くこともあるんです。
もちろん、見守るといっても放っておくという意味ではありません。
近くで様子を見ながら、必要があればすぐに声をかけられるようにしておくと安心です。
「起こさない=冷たい対応」ではありません。安全が保たれているなら、静かに見守ることも、十分やさしいサポートなんですよ。
判断に迷うときは「安全」と「安心」を優先する
起こすか見守るか迷ったときは、「今、本人は安全か」「起こすことで安心につながるか」を基準に考えるとわかりやすいです。
たとえば、体の動きが大きくてけがにつながりそうなら、安全を優先してそっと声をかけます。
一方で、声は出ているけれど体は落ち着いていて、少しすると静かになりそうなら、見守る方がよい場合もあります。
判断の目安を簡単にまとめると、次のようになります。
| 状況 | 対応の目安 |
|---|---|
| 少し寝言を言っているだけ | 近くで静かに見守る |
| 苦しそうな声が続く | 小さな声で名前を呼ぶ |
| 手足の動きが大きい | 周りの物を避けて安全を整える |
| 目を覚まして不安そう | 安心できる言葉をかける |
| 驚いて混乱している | 距離をとって落ち着くのを待つ |
大切なのは、正解を一つに決めようとしすぎないことです。
そのときの様子を見ながら、本人を驚かせず、安全に過ごせる方法を選んでいきましょう。
うなされているときに見られやすい様子

うなされていると一言でいっても、実際の様子は人によってかなり違います。
小さく寝言を言うだけの人もいれば、苦しそうな表情をしたり、手足を動かしたりする人もいます。
見ている側からすると、「これって普通なのかな」「起きているのかな、寝ているのかな」とわからなくなることもありますよね。
ここでは、うなされているときに見られやすい様子を、家庭で確認しやすい範囲で紹介します。
寝言のように声が出ている
うなされているときは、短い言葉やうめき声のような声が出ることがあります。
はっきりした言葉になっている場合もあれば、「うーん」「やめて」など、夢の中の反応のように聞こえることもあります。
このような声を聞くと、周りの人は心配になりますよね。
ただ、声が出ているからといって、必ずすぐに起こさなければいけないわけではありません。声が短く、体の動きも落ち着いているなら、少し様子を見るのもひとつです。
一方で、何度も苦しそうな声が続く場合は、そっと名前を呼んであげると安心につながることがあります。
苦しそうな表情をしている
眉間にしわが寄っていたり、顔をしかめていたりすると、「つらい夢を見ているのかな」と感じますよね。
本人は眠っているため、実際に何を感じているかはわかりませんが、表情が苦しそうだと、見ている側も不安になります。
この場合も、まずは周りの安全を確認しながら、声や体の動きが落ち着いているかを見てみましょう。
苦しそうな表情だけで、すぐに落ち着いて眠り続けることもあります。
ただし、表情だけでなく声や動きも強い場合は、やさしく声をかける方が安心です。
「怖い夢を見ているのかな」と思っても、無理に夢の内容を聞き出す必要はありません。大切なのは、本人が安心できる空気を作ることなんです。
寝返りや手足の動きが大きくなる
うなされているときに、寝返りが多くなったり、手足を動かしたりすることもあります。
布団を蹴ってしまう、腕を伸ばす、体をよじるように動くなど、見ているとヒヤッとすることもありますよね。
このようなときは、まず近くに危ない物がないかを確認しましょう。
ベッドから落ちそうな位置にいるなら、いきなり体を押さえるのではなく、静かに名前を呼んで反応を見るのがおすすめです。
体を強く押さえつけると、本人がびっくりして余計に動いてしまうこともあります。
「動きを止める」よりも、「ぶつからない環境を作る」ことを意識すると、対応しやすくなりますよ。
目が覚めてもぼんやりしていることがある
うなされていた人が目を覚ましても、すぐに状況を理解できないことがあります。
「ここはどこ?」というほどではなくても、ぼんやりしたり、夢の続きのような感覚が残っていたりすることもあるんです。
そんなときに、「どうしたの?何の夢を見てたの?」と急いで聞くと、本人が混乱してしまう場合があります。
まずは、「大丈夫だよ」「今は家だよ」「ゆっくりしてね」と、安心できる短い言葉をかけましょう。
無理に起き上がらせる必要はありません。本人が落ち着くまで、静かにそばにいるだけでも十分です。
やさしく起こしたいときの声かけ手順

うなされている人を起こすときは、「早く起こさなきゃ」と焦るよりも、「驚かせずに現実へ戻してあげる」イメージを持つとよいです。
眠っている途中の人は、声や光、触れられる感覚にびっくりしやすいことがあります。
そのため、起こすときは、声の大きさ、距離、触れ方を少し意識してあげると安心です。
少し離れた位置から名前を呼ぶ
最初は、顔を近づけすぎず、少し離れた位置から名前を呼びましょう。
「〇〇さん、大丈夫だよ」
「〇〇、ゆっくりしてね」
このように、名前と安心できる言葉を短く伝えるのがおすすめです。
いきなり耳元で大きな声を出すと、本人が驚いてしまうことがあります。声は小さめで、いつもより少しゆっくり話すくらいがちょうどよいですよ。
反応がなくても、すぐに声を強くする必要はありません。
少し間を置いて、もう一度やさしく呼びかけてみましょう。
低めの落ち着いた声で短く話しかける
うなされている人には、明るく高い声よりも、落ち着いた低めの声の方が安心してもらいやすいです。
話す内容も、長く説明するより短い方が伝わりやすくなります。
たとえば、「大丈夫だよ」「怖くないよ」「ここにいるよ」などの言葉がおすすめです。
眠っている途中の人に、「夢だから大丈夫」「もう起きて」「何があったの?」と一度にたくさん話しかけると、かえって混乱することもあります。
声かけは、短く、ゆっくり、やさしく。
これだけでも、かなり安心感が変わります。
触れるときは肩や腕にそっと触れる
声をかけても反応が薄い場合、必要に応じて肩や腕にそっと触れてみましょう。
ただし、いきなり顔や手を強くつかむのは避けたいところです。夢の中で怖い場面を見ている場合、急に触れられると驚いてしまうことがあります。
触れるなら、肩や腕に軽く手を置く程度がよいです。
トントンとする場合も、強く叩くのではなく、ゆっくり小さく触れるくらいにしましょう。
相手がびくっとしたり、手を払ったりするような様子があれば、無理に触れ続けず、少し距離をとることも大切です。
驚いた様子があれば距離をとって待つ
うなされていた人が目を覚ましたとき、驚いたような表情をしたり、混乱しているように見えたりすることがあります。
そのときは、すぐに近づきすぎず、少し距離をとって落ち着くのを待ちましょう。
「大丈夫だよ。ゆっくりでいいよ」
「今は安全だよ」
このように、安心できる言葉を静かにかけるだけで十分です。
無理に説明したり、夢の内容を聞いたりする必要はありません。
本人の呼吸や表情が落ち着いてから、「水飲む?」など、軽い声かけをすると自然です。
起こしたあとにしてあげたい安心サポート

うなされていた人が目を覚ましたあと、周りの人がどう接するかはとても大切です。
本人は、夢の怖さが残っていたり、急に起こされたことで少し驚いていたりすることがあります。
そんなときに必要なのは、細かい説明よりも「安心していいよ」と伝わる空気です。
「大丈夫だよ」とまず安心させる
起きた直後は、まず「大丈夫だよ」と声をかけてあげましょう。
たった一言でも、眠りから覚めたばかりの人には安心材料になります。
「うなされていたよ」とすぐに伝えるよりも、最初は安心させることを優先した方がよいです。
たとえば、次のような言葉が使いやすいですよ。
| 場面 | 声かけ例 |
|---|---|
| 目を覚まして不安そう | 「大丈夫だよ。ここにいるよ」 |
| ぼんやりしている | 「ゆっくりでいいよ」 |
| 怖がっている | 「怖かったね。もう大丈夫だよ」 |
| また眠れなさそう | 「少し落ち着いてから寝ようか」 |
やさしい言葉は、特別なものでなくて大丈夫です。
いつもの声で、短く、落ち着いて伝えることが一番安心につながります。
夢の内容を無理に聞かない
うなされていた人が起きると、「どんな夢を見てたの?」と聞きたくなることがありますよね。
心配だからこそ理由を知りたくなるのは自然です。
ただ、本人が話したがっていない場合は、無理に聞かない方がよいこともあります。
怖い夢の内容を思い出すことで、気持ちが落ち着きにくくなる場合もあるからです。
もし聞くなら、「話したくなったら聞くよ」くらいのやわらかい言い方がおすすめです。
本人が「覚えてない」と言った場合も、「そうなんだね」で受け止めれば大丈夫です。
無理に思い出させようとしないことも、やさしいサポートのひとつなんです。
水を飲む・深呼吸する時間を作る
目を覚ましたあと、気持ちが落ち着かないようなら、水を少し飲んだり、ゆっくり深呼吸したりする時間を作るのもよいでしょう。
「水飲む?」
「少し息を整えようか」
このくらいの軽い声かけで十分です。
ただし、無理に起き上がらせたり、何かをさせようとしすぎたりすると、かえって負担になることがあります。
本人が「大丈夫」と言うなら、その気持ちを尊重してあげましょう。
見守る側としては、何かしてあげたくなりますが、静かにそばにいるだけでも十分支えになりますよ。
再び眠れるように静かな雰囲気を整える
起きたあとに落ち着いてきたら、再び眠れるように部屋の雰囲気を整えてあげましょう。
照明は明るくしすぎず、スマホの画面もできれば見せない方がよいです。
布団を整えたり、室温を確認したり、音が気になる場合は少し静かにしたりするだけでも、眠りに戻りやすくなります。
「もう一回寝られそう?」と聞くよりも、「ゆっくり休もうね」と声をかける方が、プレッシャーになりにくいです。
眠れないことを責めない雰囲気も大切です。
夜中にうなされてしまった本人も、好きでそうなっているわけではありません。安心して眠り直せる空気を作ってあげたいですね。
逆効果になりやすい対応に気をつけよう

うなされている人を助けたい気持ちがあっても、対応の仕方によっては本人を驚かせてしまうことがあります。
特に夜中は、見ている側も眠くて焦りやすいですよね。
でも、強い刺激はかえって不安につながることがあるため、できるだけ避けたいところです。
大きな声で急に呼びかける
「大丈夫!?」と大きな声で呼びかけると、本人は驚いて飛び起きてしまうことがあります。
見ている側としては心配で声が大きくなってしまうのですが、眠っている途中の人には強い刺激になりやすいんです。
声をかけるときは、普段より少し小さめで、落ち着いたトーンを意識しましょう。
「大丈夫だよ」
「ゆっくりしてね」
このくらいの短い言葉で十分です。
焦った声より、穏やかな声の方が安心してもらいやすいですよ。
体を強く揺さぶる
うなされている人を早く起こそうとして、体を強く揺さぶるのも避けたい対応です。
急に揺さぶられると、本人が何が起きたのかわからず、びっくりしてしまうことがあります。
また、夢の中で怖い場面を見ている場合、触れられた感覚に反応して、無意識に手を払ったり体を動かしたりすることもあります。
起こしたいときは、まず声をかけることから始めましょう。
触れるとしても、肩や腕にそっと触れる程度で十分です。
「強く起こす」よりも「そっと戻してあげる」感覚が大切なんです。
怖がっている様子を笑ったり茶化したりする
起きたあとに本人が怖がっているとき、「夢でしょ」「子どもみたい」と笑ってしまうのは避けたいところです。
言った側に悪気がなくても、本人は恥ずかしくなったり、話しにくくなったりすることがあります。
うなされることは、本人にとってもコントロールしにくいものです。
だからこそ、起きたあとは「怖かったね」「大丈夫だよ」と受け止める姿勢が大切です。
笑いに変えて安心させようとするより、まずは落ち着ける言葉を選びたいですね。
すぐに明るい照明をつける
夜中にうなされている人を起こすとき、部屋を明るくした方が安心するように感じるかもしれません。
でも、いきなり強い照明をつけると、目がびっくりしてしまい、かえって目が冴えてしまうことがあります。
必要な場合は、間接照明や小さなライトなど、やわらかい明るさにするのがおすすめです。
暗すぎて不安そうなら、少しだけ明かりを足すくらいで十分です。
起きたあとにまた眠ることを考えると、部屋の明るさは控えめにしておく方が過ごしやすいですよ。
うなされやすくなる日常のきっかけ

うなされる理由はひとつではありません。
その日の疲れや気持ちの状態、寝る前の過ごし方、部屋の環境など、いろいろなことが重なって起こることがあります。
ここでは、日常の中で見直しやすいきっかけを紹介します。
難しく考えすぎず、「最近ちょっと当てはまるかも」と思うところから整えていくとよいですよ。
疲れやストレスがたまっている
忙しい日が続いたり、気になることを抱えたまま眠ったりすると、眠っている間も気持ちが休まりにくいことがあります。
日中は平気なふりをしていても、夜になると心の緊張が出てくることもありますよね。
うなされることがあったからといって、すぐに深刻に考える必要はありません。
ただ、「最近疲れていたかな」「考えごとが多かったかな」と振り返るきっかけにはなります。
寝る前に少しだけ深呼吸をしたり、明日の予定をメモに書き出したりするだけでも、気持ちが軽くなることがありますよ。
寝る直前までスマホや動画を見ている
寝る前のスマホや動画は、つい見続けてしまいますよね。
短い動画のつもりが、気づいたら何十分も経っていたということもあると思います。
ただ、寝る直前まで強い刺激のある内容を見ていると、頭が休まる前に眠ることになりやすいです。
特に、怖い動画、感情が大きく動く内容、仕事や人間関係を思い出す情報などは、眠る前には少し刺激が強いかもしれません。
完全にスマホをやめるのが難しい場合は、寝る前の最後の10分だけでも画面から離れてみるとよいですよ。
少しずつで大丈夫です。
部屋が暑すぎる・寒すぎる
寝室の暑さや寒さも、眠りの心地よさに関係します。
暑くて寝苦しいと、布団を蹴ったり、何度も寝返りを打ったりしやすくなりますよね。
反対に、寒すぎると体に力が入り、ぐっすり眠りにくくなることがあります。
うなされやすい日があるなら、寝る前の室温や布団の厚さを見直してみましょう。
夏はエアコンの風が直接当たらないようにする、冬は足元を冷やしすぎないようにするなど、ちょっとした工夫で眠りやすさが変わることもあります。
寝室は「我慢できる温度」ではなく、「心地よく眠れる温度」を目指したいですね。
寝る前に考えごとをしすぎている
布団に入ってから、今日の反省や明日の予定、人間関係のことを考え始めてしまうことはありませんか。
静かな夜ほど、考えごとがふくらんでしまうことがありますよね。
頭の中だけで考え続けると、眠る前なのに気持ちが忙しくなってしまいます。
そんなときは、寝る前にメモを使うのがおすすめです。
「明日やること」「気になっていること」「今は考えなくていいこと」を少し書き出すだけでも、頭の中が整理されやすくなります。
きれいに書く必要はありません。
自分の気持ちをいったん外に出すつもりで、短く書くだけでも十分なんです。
子どもがうなされているときの接し方

子どもがうなされていると、大人以上に心配になりますよね。
泣いているように見えたり、怖がっているように見えたりすると、すぐに抱き起こしたくなることもあると思います。
ただ、子どもも眠っている途中はぼんやりしていることがあります。
大切なのは、強く起こすことよりも、安全を守りながら安心できる雰囲気を作ることです。
まずは転倒やけがにつながる物を避ける
子どもがうなされているときは、まず周りに危ない物がないか確認しましょう。
ベッドから落ちそうになっていないか、布団の近くにおもちゃや本が散らかっていないか、体をぶつけそうな家具がないかを見ると安心です。
子どもは寝相が大きいことも多いですよね。
そのため、起こすより先に、周りの物をそっと避ける方が安全につながります。
もし布団が乱れている場合は、顔にかからないように静かに整えてあげましょう。
そのときも、急に抱き上げたり強く触れたりせず、ゆっくり動くことを意識するとよいですよ。
強く起こそうとせず、そばで見守る
子どもが寝ながら声を出していると、「早く起こして安心させたい」と思いますよね。
でも、急に強く起こすと、子ども自身がびっくりしてしまうことがあります。
まずは、そばにいて静かに様子を見守りましょう。
必要なら、小さな声で名前を呼んだり、「大丈夫だよ」「ママここにいるよ」「パパいるよ」など、安心できる言葉をかけたりします。
反応が薄くても、無理に起こそうとしすぎなくて大丈夫です。
子どもが落ち着いてきたら、布団を整えてそのまま眠れるようにしてあげましょう。
起きたあとも怖がらせない言葉を選ぶ
子どもが目を覚ましたあとに、「すごくうなされてたよ」「怖い夢だったの?」と強く聞くと、不安が大きくなることがあります。
まずは、「大丈夫だよ」「怖かったね」「もう安心だよ」と、気持ちを受け止める言葉をかけましょう。
子どもが夢の内容を話したがるなら、否定せずに聞いてあげると安心しやすいです。
ただし、話したがらない場合は、無理に聞かなくて大丈夫です。
「話したくなったら教えてね」くらいで終わらせると、子どももプレッシャーを感じにくいですよ。
翌朝は責めずにいつも通り接する
翌朝、子どもがうなされたことを覚えていない場合もあります。
そんなときに、「昨日すごかったよ」「なんで泣いてたの?」と責めるように言うと、子どもは戸惑ってしまうかもしれません。
もし伝えるなら、「夜ちょっと寝苦しそうだったから、今日は早めに休もうか」くらいのやわらかい言い方がよいでしょう。
大切なのは、子どもに「うなされるのは悪いこと」と感じさせないことです。
いつも通り接して、安心して眠れる雰囲気を作ってあげることが、子どもにとって大きな支えになります。
パートナーや家族がうなされるときの向き合い方

一緒に暮らしている人がうなされると、自分まで眠れなくなったり、心配で気持ちが落ち着かなかったりしますよね。
「何か悩んでいるのかな」「自分にできることはあるのかな」と考えてしまうこともあると思います。
ただ、うなされる理由をその場で聞き出そうとすると、本人の負担になることもあります。
大切なのは、相手をコントロールしようとするのではなく、安心して話せる空気を作ることです。
その場で理由を問い詰めない
夜中にうなされて起きた直後は、本人も頭がぼんやりしていることがあります。
そのタイミングで、「何の夢?」「何があったの?」「最近ストレスあるの?」と聞きすぎると、相手は答えるのがつらくなるかもしれません。
心配だからこそ聞きたくなる気持ちは、とても自然です。
でも、その場ではまず安心してもらうことを優先しましょう。
「大丈夫だよ」「落ち着いてからでいいよ」と伝えるだけでも十分です。
理由を聞くのは、翌朝や日中の落ち着いたタイミングでも遅くありません。
本人が話したいときだけ聞く
うなされた理由や夢の内容は、本人が話したいときだけ聞くのがちょうどよいです。
話すことで気持ちが軽くなる人もいれば、話すと余計に思い出してしまう人もいます。
「話したくなったら聞くよ」
「無理に言わなくて大丈夫だよ」
このように伝えておくと、相手は安心しやすいです。
聞く側は、アドバイスを急がなくても大丈夫です。
「そうだったんだね」「怖かったね」と受け止めるだけで、十分支えになることも多いんです。
続くときは睡眠前の過ごし方を一緒に見直す
何度もうなされる様子があるときは、寝る前の過ごし方を一緒に見直してみるのもよいでしょう。
ただし、「あなたの生活が悪いからだよ」という言い方は避けたいところです。
「最近、寝る前にスマホ長めかもね」
「少し早めに部屋を暗くしてみる?」
「寝る前は穏やかな話にしようか」
このように、一緒に整える雰囲気にすると、相手も受け入れやすくなります。
睡眠前の習慣は、ひとりだけで変えるより、家族やパートナーと一緒に整えた方が続きやすいですよ。
同じ部屋で寝る人も無理しすぎない
家族やパートナーがうなされると、見守る側も眠れなくなることがあります。
心配で毎回起きてしまったり、次にまたうなされるのではないかと不安になったりすることもありますよね。
でも、支える側が無理をしすぎると、疲れがたまってしまいます。
できる範囲でサポートしながら、自分の睡眠も大切にしましょう。
たとえば、寝室の環境を整える、ベッドまわりを安全にしておく、寝る前の会話を穏やかにするなど、事前にできる工夫もあります。
相手を思いやることと、自分を大切にすることは、どちらも大事なんです。
寝る前にできるリラックス習慣

うなされにくい夜を目指すなら、寝る前の過ごし方を少し整えることも役立ちます。
特別なことをしなくても、眠る前の刺激を減らしたり、気持ちをゆるめたりするだけで、寝つきやすい雰囲気を作れます。
「完璧にやらなきゃ」と思う必要はありません。
できそうなことをひとつだけ選んで、ゆるく続けるくらいがちょうどよいですよ。
スマホを見る時間を少し早めに切り上げる
寝る直前までスマホを見る習慣がある人は多いですよね。
ニュース、SNS、動画、買い物サイトなど、見始めるとつい時間が過ぎてしまいます。
ただ、眠る直前まで情報をたくさん入れていると、頭が休まりにくくなることがあります。
いきなりスマホを完全にやめるのが難しい場合は、「寝る10分前だけ置く」から始めてみましょう。
充電場所をベッドから少し離すのもおすすめです。
スマホを見ない時間を少し作るだけでも、眠る前の気持ちが落ち着きやすくなります。
温かい飲み物や軽いストレッチで気持ちをゆるめる
寝る前に、温かい飲み物をゆっくり飲んだり、軽く体を伸ばしたりするのもよい習慣です。
体がふっとゆるむと、気持ちも落ち着きやすくなります。
飲み物は、自分がほっとできるものを選ぶとよいでしょう。
ただし、寝る直前にたくさん飲みすぎると、夜中に目が覚めやすくなることもあるので、少量で十分です。
ストレッチも、頑張りすぎる必要はありません。
首や肩をゆっくり回す、背中を伸ばす、足首を軽く動かすくらいでも、眠る前の切り替えになりますよ。
心配ごとはメモに出してから眠る
寝る前に心配ごとが浮かんでくると、布団の中で何度も同じことを考えてしまいますよね。
そんなときは、紙やスマホのメモに書き出してから眠るのがおすすめです。
「明日やること」
「今気になっていること」
「今夜は考えなくていいこと」
このように分けて書くだけでも、頭の中が少し整理されます。
書いたからといって、すぐに解決しなくても大丈夫です。
「いったん外に出したから、今日は休もう」と思えるだけで、気持ちがゆるみやすくなります。
寝る前の会話は穏やかな話題にする
家族やパートナーと寝る前に話す時間があるなら、できるだけ穏やかな話題を選ぶのもおすすめです。
寝る直前に不安な話、責めるような話、答えが出ない話を長く続けると、気持ちが高ぶったまま眠ることになりやすいです。
もちろん、大事な話を避け続ける必要はありません。
ただ、眠る直前は「今日あった小さな良かったこと」「明日の楽しみ」「週末にしたいこと」など、気持ちがやわらぐ話題にすると眠りやすい雰囲気になります。
寝る前の空気は、思っている以上に大切です。
安心して眠れる会話を少し意識するだけで、夜の過ごし方が変わりますよ。
うなされにくい寝室づくりのポイント

寝る前の習慣と同じくらい、寝室の環境も大切です。
寝室が暑い、寒い、音が気になる、物が多くて落ち着かないなど、小さな不快感が重なると、眠りにくさにつながることがあります。
完璧な寝室を作る必要はありません。
まずは、眠るときに「なんとなく落ち着く」と感じられる空間を目指してみましょう。
寝具を清潔で心地よい状態にする
シーツや枕カバー、布団が心地よい状態だと、それだけで眠る前の安心感が変わります。
汗をかきやすい季節や、寝苦しさを感じる時期は、寝具の肌触りや通気性を見直してみるのもよいですね。
枕の高さが合わない、布団が重すぎる、マットレスが硬すぎるなど、ちょっとした違和感があると、寝返りが増えることもあります。
「最近なんとなく寝心地が悪いかも」と感じるなら、まずはカバーを洗う、枕の位置を変える、布団の厚さを調整するなど、簡単なところから始めてみましょう。
清潔で気持ちよい寝具は、眠る前のリラックスにもつながります。
室温や湿度を過ごしやすく整える
寝室の温度や湿度は、眠りやすさに大きく関わります。
暑すぎると寝苦しくなり、寒すぎると体に力が入りやすくなります。
季節によって、エアコン、加湿器、除湿器、寝具の厚さなどを調整して、自分が心地よいと感じる状態を探してみましょう。
特に夏は、寝る前に部屋を少し冷やしておくと過ごしやすいです。
冬は、布団に入ったときに足元が冷えすぎないようにすると安心です。
大切なのは、家族全員に同じ温度が合うとは限らないことです。
暑がりの人、寒がりの人で感じ方は違うので、掛け布団やパジャマで調整すると無理が少なくなります。
光や音の刺激をできるだけ減らす
寝室が明るすぎたり、音が気になったりすると、眠りが浅く感じることがあります。
外の街灯が気になる場合は、カーテンを見直したり、アイマスクを使ったりするのもひとつです。
音が気になる場合は、ドアの開け閉めを静かにする、テレビの音量を下げる、スマホ通知を切るなど、できる範囲で刺激を減らしましょう。
特に、寝る直前のスマホ通知は、気持ちを起こしてしまいやすいです。
通知音や画面の光が気になる場合は、おやすみモードにするだけでもかなり違います。
眠る場所は、できるだけ「外の情報から離れる場所」にしてあげたいですね。
ベッドまわりをすっきりさせる
ベッドまわりに物が多いと、寝返りを打ったときにぶつかったり、落ちて音がしたりすることがあります。
うなされやすい人がいる場合は、特にベッドサイドをすっきりさせておくと安心です。
スマホ、メガネ、飲み物、本、リモコンなどは、手が当たりにくい位置に置くとよいでしょう。
床に荷物を置きっぱなしにしないことも大切です。
夜中に起きたときや、寝ぼけて歩いたときに、つまずく可能性があるからです。
寝室を完璧に片づける必要はありません。
まずは、ベッドの周りだけでも安全にしておくと、見守る側も安心できますよ。
家族でできる「安心して眠る」ための工夫

うなされることへの対応は、本人だけが頑張るものではありません。
一緒に暮らす家族やパートナーが、少しだけ空気づくりを意識することで、安心して眠りやすい環境に近づけます。
もちろん、家族がすべてを背負う必要はありません。
できる範囲で、心地よく眠れる習慣を一緒に作っていくことが大切です。
寝る前に不安な話を長引かせない
寝る前は、気持ちが静かになりやすい一方で、不安も大きく感じやすい時間です。
そのため、寝る直前に重い話し合いを長く続けると、気持ちが落ち着かないまま眠ることになりやすいです。
大事な話をする必要があるときは、できれば日中や夕方など、少し余裕のある時間にするのがおすすめです。
もし寝る前に話題が出てしまった場合は、「これは明日ゆっくり話そうか」と区切るのもやさしさです。
すべてをその日のうちに解決しようとしなくても大丈夫です。
安心して眠るためには、話を終えるタイミングも大切なんです。
安心できる声かけを習慣にする
眠る前のちょっとした声かけは、思っている以上に心を落ち着かせてくれます。
「今日もお疲れさま」
「ゆっくり休もうね」
「明日は明日で大丈夫だよ」
こんな短い言葉でも、安心して布団に入るきっかけになります。
特別な言葉を用意しなくても大丈夫です。
毎日同じようなやさしい声かけがあるだけで、「ここは安心して眠れる場所」と感じやすくなります。
家族やパートナーだけでなく、自分自身にも「今日もよく頑張った」と声をかけてあげたいですね。
疲れている日は早めに休める雰囲気を作る
疲れがたまっている日は、いつもより眠りが乱れやすくなることがあります。
家族の中に疲れている人がいるときは、早めに休める雰囲気を作ってあげるとよいでしょう。
たとえば、夜遅くまで大きな音を出さない、寝る前の家事を少し分担する、照明を早めに落とすなど、小さなことで十分です。
「早く寝なよ」と強く言うより、「今日は早めに休もうか」と一緒に整える方が、やさしく伝わります。
眠る前の空気が穏やかだと、本人も自然に休む準備がしやすくなります。
うなされたことを責めない空気を大切にする
うなされることは、本人がわざとしているわけではありません。
それなのに、「またうなされてたよ」「こっちまで眠れないよ」と責めるように言われると、本人は申し訳なさや恥ずかしさを感じてしまうことがあります。
もちろん、見守る側が眠れなくてつらいときもありますよね。
その気持ちも大切です。
ただ、伝えるときは責める言い方ではなく、「最近眠りが浅そうで心配だよ」「一緒に寝る前の過ごし方を整えてみようか」と、やわらかく話すのがおすすめです。
責めない空気があると、本人も安心して自分の状態を話しやすくなります。
家族みんなが安心して眠れるように、思いやりのある伝え方を大切にしたいですね。
まとめ:うなされている人には、驚かせない対応と安心できる見守りを
うなされている人を見ると、すぐに起こした方がいいのか、そっとしておいた方がいいのか迷ってしまいますよね。
大切なのは、まず慌てずに周りの安全を確認することです。
ベッドから落ちそうではないか、近くにぶつかりそうな物がないか、体の動きが大きすぎないかを落ち着いて見てみましょう。
声をかける場合は、大きな声で急に起こすのではなく、少し離れた場所から名前を呼び、短い言葉で安心させるのがおすすめです。
触れるときも、肩や腕にそっと触れる程度にして、強く揺さぶらないようにしましょう。
起きたあとは、夢の内容を無理に聞き出さず、「大丈夫だよ」「怖かったね」と受け止めることが大切です。
また、うなされにくい環境を作るためには、寝る前のスマホ時間を少し減らしたり、寝室の温度や明るさを整えたり、家族で穏やかな空気を作ったりすることも役立ちます。
うなされている人への対応に、完璧な正解を求めすぎなくて大丈夫です。
「安全を守ること」と「安心できる声かけをすること」。
この2つを意識するだけで、十分やさしいサポートになりますよ。

